自費出版成功への道すじを立てよう

作品への意欲が高い人は、自らの作品に出資する形で出版する、いわゆる「自費出版」を志すケースも珍しくありません。せっかくお金をかけてまで出版するのですから、何とかその出版を成功の機会にしたいと考えるのは、おそらく自費での出版を志す人すべてに共通する部分かと思います。では、どうしたらその出版を成功に導くことができるのか?ということになるわけですが、自費での出版の場合、成功を明確に定義することができない側面もあります。なぜなら、「成功」の意味するところが、出版を志す人それぞれに異なってくるからです。せっかく出版するのだから、その書籍をバンバン売ってもらって、少しでもフトコロを温められればそれが成功なんじゃないの?と思うかもしれませんね。確かにそれもひとつの成功ですが、必ずしもそうとは言えないのが自腹の出版なのです。

なぜ出版なのか、何のため、誰のための出版なのか

自ら出資して出版するわけですから、それ相応の考えや覚悟があってのことだと思います。何しろ、本1冊出版するのに、数十万とも数百万ともいわれるほどです。これを自ら負担してまで書籍を出版するわけですから、普通の人であれば、何も考えずに出版しようなどという気持ちにはなりません。ということは、自費出版で成功するためには、まずはなぜ出版にこだわる必要があるのかを明確にする必要があります。そして、何のための出版なのか、誰のための出版なのか、これについても深く考える必要があります。そのすべての面で自己満足を得られたときに、その人にとってこの出版がはじめて「成功した」といえることになるのです。もちろん出版すること自体が目的であれば、お金と作品上梓までの時間がすべてを解決します。しかし普通自費での出版の目的は、もっと別の部分にあります。

「成功」を定義して道筋を立てたらひたすら走る!

よほど才能がある人なら別ですが、たいていの場合、自費出版の書籍が売れるということはありません。才能というのは、何も小説作品だけに当てはまることではありません。一般の消費者は、誰とも知らない人の書籍に対してお金を支払うことに慎重になります。「ちょっとこの書籍を買ってみようか」と考えるのは、その著者の名前が知られているか、その書籍の必要性が消費者の必要性と合致しているか、そのどちらかしかありません。タイトルと装丁だけで「ほしい!」と思われるのはまったくのレアケースです。レアケースが生じないわけではありませんが、レアケースだけに結果を求めれば、「儲け」はほど遠いものになります。ですから、儲けなど一切考えず、何が成功かを明確に定め、そのためにはどんな道筋を描くべきかを徹底して考え抜き、迷いが消えたらその「成功」に向かってひたすら走り続けるしかありません。このことを踏まえて覚悟が決まったのであれば、さあ、今すぐスタートです!